山本昌に代表される中日ドラゴンズの黄金期と現在

最終更新日 2024年5月3日

中日ドラゴンズの歴史を振り返る

プロ野球界のセントラルリーグに所属している中日ドラゴンズですが、そこまでメジャーな球団ではないものの長い歴史のある球団です。

その長い歴史を振り返るとともに迎えた黄金期の紹介や現在のチームの状況などについて紹介していきます。

まず最初に中日ドラゴンズとはどういったチームで、どのような歴史があるのか紹介します。

日本のプロ野球が発足された1936年に読売ジャイアンツ、阪神タイガース、オリックスバファローズと共に誕生した球団です。

球団誕生から親会社が変わらず、チーム名についても球団誕生から一切変わっていない数少ない球団でもあります。

また本拠地は今まで数回変更されていますが1948年の後楽園球場を除いてすべて愛知県にあります。

現在の本拠地はナゴヤドームであり、ドーム自体の広さとフェンスの高さも相まって比較的ホームランが出にくく投手が有利の球場となっています。

チームカラーは青であり、これまで様々な変更されてきたユニフォームもほとんどが青色が入っています。

球団マスコットにはシャオロン、パオロンと呼ばれる竜をモチーフとしたマスコットと、ドアラというコアラをモチーフにしたマスコットがいます。

特にドアラの人気はすさまじく、ホームゲームの7回に実施されるドアラのバク転は、成功すればチームが勝つとまで言われています。

しかし実際にはバク転の成功とチームの勝率はあまり関わっていないようです。

またチーム成績についてですが、2017年度終了時点で5151勝4844負346分であり、通算勝率は515になります。

この通算成績を見れば分かるよう、5割以上の勝率を記録しておりセントラルリーグの中でも強豪チームであると言えます。

ドラゴンズといえば星野仙一さん

続いて有名なドラゴンズ関係者について紹介します。

一番の有名人はおそらく星野仙一でしょう。

現役時代はドラゴンズの投手として活躍し、現役引退後は中日ドラゴンズ、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスで監督として活躍し、日本一も経験しています。

また、日本プロ野球だけでなく北京オリンピックの代表監督としても活躍しました。

監督時代の非常に激しく怒る姿が印象に残っている方は多いはずです。

実際に審判に対しての暴言や暴力によって退場処分を受けたことも多々あります。

他の有名なドラゴンズ関係者は杉下茂が挙げられます。

日本球界で初めてフォークボールを投げた投手として有名で、フォークボールの神様とも評されています。

通算で215勝を挙げており名球会入りも果てしています。

現在でもドラゴンズのキャンプ時に臨時コーチとして現役選手に指導を行うこともあります。

次に長い歴史の中でのドラゴンズの黄金期について紹介します。

強かった期間が長い歴史の中で数回ありますが、一番チームの黄金期として取り上げられるのは落合博満監督時代の2004年度から2011年度が挙げられます。

現役時代に三冠王を三度も獲得した落合監督の采配は多くのファンの予想を裏切り山本昌をはじめとする投手力と守備力を売りにした守り勝つ野球でした。

実際に就任1年目の2004年度から守り勝つ野球が実践され、チーム本塁打数リーグ5位、チーム打率リーグ5位と打撃面では他チームに後れを取っていましたが、投手防御率リーグ1位とチーム失策数がリーグ最少であり見事にリーグ優勝を果たしました。

この守り勝つ野球の真骨頂といえるのが2011年度シーズンでしょう。

2011年度のシーズンから現在にかけて

2011年度のシーズンは統一球と呼ばれるこれまでのボールと比べて飛距離が出にくいボールが導入されたシーズンであり多くの打者が打撃成績を落としました。

ドラゴンズも例外ではなくチーム打撃成績が壊滅的に悪く、チーム打率とチーム得点数がリーグワーストとなりました。

最大で首位とのゲーム差が10ゲームあったものの9月以降に怒涛の快進撃で見事にリーグ優勝を果たします。

プロ野球史上初めてチーム打率とチーム得点数がリーグワーストのチームが優勝するという怪記録を打ち立てました。

落合監督時代に特に活躍した選手が、守りの要と評された荒木雅弘と井端弘和の二人です。

守っては二遊間のコンビ、打っては1番と2番のコンビであり各メディアでは「アライバコンビ」と呼ばれ守備面でも打撃面でもチームに大きく貢献しました。

この二人は2004年度から2009年度まで二遊間でのゴールデングラブ賞を受賞していることからも守備の名手としての活躍が分かります。

現在の中日ドラゴンズについてですが、落合監督解任後の2013年度シーズンから今年度の2017年度シーズンまでずっとBクラスでシーズンを終えており現状はチームの低迷期と言えます。

この原因は黄金期を支えた山本昌投手の引退やその他ベテラン選手の衰えが主な原因であり、選手の世代交代がうまくできていないことが現状に繋がっています。

特に投手力の欠落が激しく、絶対的なエースピッチャーがいないことが大きな原因と言えるでしょう。

チーム自体は低迷していますが、いい若手選手はたくさんいるため、これからの中日ドラゴンズの巻き返しに期待しましょう。

 

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